2023/11/12 フォーラム内のやり取りを更新
パラドックス社の公式フォーラムにステラリスの開発者日記 第321回が掲載されています。
今回は新DLC、Astral Planesに登場する起源と市民特性についてのお話です。
リリース後数年を経てStellarisに公式日本語が実装されたことに伴い、管理人が翻訳した開発日記登場の用語と実際にゲーム中に登場する用語・表現が一致しない事があるかと思いますがご了承下さい。
※画像等はParadoxフォーラムより引用しています。
ステラリス 開発者日記 第321回 起源と市民
はじめに
再びこんにちは、
Abrakam EntertainmentのGaryです。来たるべき拡張DLC、Astral Planesについて今週も紹介します。
以前の回をまだ読んでいない人は、最初の2つの記事「Rifts and Scars」と「 Astral Actions」を読んでみてください。
Astral Planes は2023年11月16日にUS$/€19.99でリリースされます。
11月27日までに購入すると10%割引になります。
管理人補足 日本向けは定価2160円、10%OFFで1,944円だそうです。
DLCに含まれるもの
Astral Planesには次のものが含まれています。
- 核となるメカニクス(機能)
- Astral Scars
- 新しいサイトタイプ: Astral Rift
- 新しい資源: Astral Thread
- Astral Harvesting:アストラルスレッドを採取するテクノロジー
- Rift Sphere:アストラルリフトを探索するテクノロジー
- “Rift in Space” シチュエーション:Rift Sphereのテクノロジーをアンロックする
- Randomなステージ2のリフトシチュエーション イベント
- 30以上のリフトサイト:各サイトには分岐型の物語が含まれており、複数の潜在的な結末と強力で新しい報酬を獲得するチャンスがあるのが特徴となっています。
- 新しい遺物:Astral Planesには、永続的なものから再取得可能なものまで合計 8つの新しいレリック(遺物)が含まれています。
- アストラルアクション
- 10の新しいアストラル アクション
- 4つの追加されるアストラルアクション(Overlord DLCの保有者向け)
- The Formless(*管理人注:これがなんなのか具体的な言及はありませんでした)
- Riftworldの起源:母星系にアクティブなアストラルリフトがある状態でスタートします。
- Hyperspace Speciality
- Dimensional Worship
- Dark Consortium
- Sovereign Guardianship
- 新しい音声、音楽、視覚効果
- Andreas Waldetoftによる3つの新しい音楽トラック
- 70枚以上の新しいイベント画像
- 80以上の新しいサウンドエフェクト
*一部のコンテンツには、別売りのDLCが必要となる場合があります。
これまでに新しいコンテンツの基本的な仕組みの多くを説明してきました。
今回は、私たちが開発した新しいOriginとCivics、およびその他の自由な目的について説明し、すべてをまとめたいと思います。
新しい起源:Riftworld
Riftworldは私たちがこの拡張のための「発射台」となる起源と考えているものです。
Astral Planesとは何かを知りたい方は、まずはここから始めてみてはいかがでしょうか。
Riftworldは本格的なアストラルリフトを銀河マップ生成時に表示できる唯一の方法です。
覚えていらっしゃるかもしれませんが、他のすべてのリフトはゲーム中に時間の経過とともに開くアストラルスカーから形成されています。
Riftworldではあなたの社会が記憶している限り、故郷の惑星に迫り来るとある存在がありました。
それがなぜそこにあるのか、そしてどんな意味があるのか。
この起源を使えばAstral Riftのテクノロジーに素早くアクセスできるようになります。
リフトの向こう側の世界と密接につながっているので、あなたは次元の裂け目に対してある程度慣れていて、それらを探索する可能性を高め、危険性を軽減するいくつかのボーナス効果を楽しむことができます。
Hyperspace Specialtyの市民特性
Hyperspace SpecialtyはAstral Planesのコアテーマの1つである時間と空間の操作を包含しています。
早くそこに行かなきゃ?そうであればこれはあなたのためのものかもしれません。
この市民特性はあなたをハイパーレーン研究のための高速軌道に乗せ、いくつか余剰に亜光速速度を速め、物理学の研究も促進します。
物理学の研究というのはAstral Planes繰り返されるもう一つのテーマであり、リフト内の多くの現象を観察することで、科学者に新しい洞察を与えることができます。
また惑星センサーの範囲が拡大され、最初に自帝国が置かれている環境をより深く理解できるようになります。
Dimensional Worshipの市民特性
Astral Planesには無視できないスピリチュアルな側面がありますが、この市民特性を選んだ場合はそうではありません。
各場所で次元間の境界の弱点を発見すると、異世界への神殿を建設する機会があります。
またアストラルリフトが出現するボーナス(Riftworldの起源と相乗効果があります) もあります。
この新しいコンテンツを開発する上で楽しかったのは、Galactic Paragonsのシステムによって導入された新しいデザイン空間を探索する機会を得たことです。
この場合、司祭が物理学の研究にさらに親近感を持つように仕向けることができます。
Dark Consortiumの市民特性
ダークマターは様々な次元で「無」を構成する物質であり、その利用に深く寄り添った社会としてゲームをプレイするという選択肢を入れることは面白いと考えました。
Dark Consortiumは市民特性の一種で、ゲーム開始後に追加したり削除したりすることはできません。
この特性は母星系にダークマターを蓄積するだけでなく、それを回収する機能もすでに持っています。
これには銀河市場で販売できる特別なものではなく、新しい使い方を紹介したいと思いました。
まずコストにダークマターを使う一連の新しい布告にアクセスできるようになります。
Dark Matter ForgingとDark Matter Unravellingは、それぞれ毎月の合金とエネルギー通貨の生成を増加させるグローバルな生産上の利点となります。
Baryonic Insightは毎月の物理学研究を強化するもう1つの手法です。
Shadow Matrixへの投資は、暗号化、暗号化解除、および侵入レベルにおけるメリットを提供します。
ゲーム終盤ではダークマター関連のテクノロジーの1つをランダムにアンロックする評議会の議題をアクティブにする機会もあります。
これは、これまでは没落帝国の1つから「借りる」ことができた場合にのみ利用できる特権でした。
その評議会の立場は新しい収穫源を見つけることなく、さらに多くのダークマターを生成する方法を提供します。
Sovereign Guardianshipの市民特性
ゲーム開始後に追加も削除もできないもう1つの市民特性であるSovereign GuardianshipはAstral Planesのテーマからは少し範囲外に見えるかもしれません。
この市民特性宇宙や他の次元を探索することに関して、一般的にやりたいこととは全く逆のことです。
これはより「(難易度の高い)ハイレベルな」 開発を行うことを好む人のためのものであり、拡張しすぎることによって導入される重いペナルティによって見て取れると思います。
これらのペナルティはスターベースの武器の効率を向上させるReloading Bayと呼ばれる新しいスターベースモジュールを含む、いくつかのジューシーな防衛ボーナスによって相殺されます。
あなたはまた、あなたの潜在的に低迷している影響力を統合力に変換することができるユニークな布告にアクセスすることもできます。
Astral Planes DLCでは必ずしも新しいコンテンツをテーマにせずとも、できるだけ多くのプレイスタイルの選択肢をユーザーに提供することが重要だと考えました。
もしチャレンジしたいのであればご自由に試してみてください。
事前にスクリプト化された帝国と新種のポートレート
Astral Planes DLCに追加されたコンテンツのいくつかをまとめた、2つの新しいスクリプト化された帝国があります。
常に独自の種族を作成したい場合は、これらを完全に無視してもかまいませんが、新しいコンテンツにすばやく着手することに興味がある方もいらっしゃるかもしれません。
その場合は次の帝国をお勧めします。
The Certeran Covenant(サーテランの契約) (新ポートレート)
サーテラン人は死ぬとそのエッセンスがゲートウェイを通ってAstral Planesに戻ってくると信じられています。
このように彼らは死後の生活を保証されていますが、それがどのような形であるかは謎のままです。
この信念に沿った集団を維持するため厳格な道徳規範が施行されています。
敬虔なサーテラン人は一人で永遠をさまようことを望んでいません。
彼らの探検家の中で最も勇敢な人たちは、今では時空の裂け目を探し、社会の最も重要な質問である「死んだらどこに行くのか」の答えを得ることに駆り立てられています。
ここで全く新しいヒューマノイド種のポートレートをお届けします。
このポートレートはCerterans人だけでなく、自分で作成したすべての種族で使用できます。
サーテラン帝国はAstral Planesへの究極の「ジャンプスタート」を表現したものです。
彼らは物理学の研究を強化することでリフトを探索するために必要なテクノロジーをはるかに簡単に手に入れることができるようになり、Dimensional Worship(次元崇拝)により探索を行いながら統合力を手に入れることができるようになります。
注目すべきは彼らの持つAscensionistの市民特性(以前はUtopia DLCより得ていた)で、Astral Planesを所有している人なら誰でも利用できるようになります。
Guardianship of Nyrr(ニルの守護職)
典型的なニル人のライフサイクルは200年近く続く。
故郷の惑星の燃える砂の下の聖域で何十年も孵化にかかる卵は100個に1個だけで、しかも孵化した子は1000個に1個しか安全な場所に這い上がれない。
成人するとすべてのニル人は、自分の聖域を自分の命で守るために血の誓いを立てるす。
他のニル人が不自然な原因で死ぬのを目撃することは、想像でき得る最大の恥である。よって保護と警戒という価値はニル文化のあらゆる側面に刻まれている。
ニルの街の壁を破るのは不可能に近く生きている者は最後のレンガが落ちた時を覚えていない。
最も頑強な守護者は今ではこの精神を星に宿している。
ここでは新型のソブリン・ガーディアンシップ市民特性をカメの姿に喩えて紹介します。
この市民をどのようにカスタマイズするか、あまり難しく考えることなく試していただくのに良い方法です。
事前にスクリプト化された帝国はカジュアルなプレイとロールプレイの両方に最適なツールの1つであり、この新しいコンテンツにはそれらのいくつかを確実に含めたいと考えました。
Astral Planesの物語とは何か?
まず第一に、確かに全体的なストーリーはあります…しかし、私たちはあまり多くを明らかにしたくないと考えています。
もちろんRiftworldの起源には独自のストーリーがあります。
その先にはプレイヤーの起源に関係なく、何か別のことが待っています。
その出来事に遭遇するかもしれませんし、しないかもしれません。
リフトを越えて探索を続ければ遅かれ早かれ必ず見つかります。
そこで見つけたものをどう扱うかはあなたの自由です。
まとめ
ここまでお読みいただきありがとうございました。
この拡張DLCで私たちが行ったことを皆さんに体験していただくことをとても楽しみにしています。
私たちはこの開発に信じられないほどの努力を注ぎ、Paradox社は皆さんがゲームに期待する基準を満たしていることを確認するために、すべてのステップを私たちと一緒に歩んできました。がっかりすることはないと思います。
Astral Planes DLCでお会いできることを願っています。
来週の予告
以下、Eladrinが説明します。
明日、別の開発日記を公開し、Ver3.10.0″Pyxis”アップデートにおけるカストディアンチームの行った変更点について詳しく説明します。
(リーダーの統合、評議会の正当性、追加コンテンツブラウザ、タブ付きアウトライナ、およびイベントチェーンの字幕などです)
以上
フォーラム内のやり取り(Q&A)
Q:Riftworldは機械帝国でも利用できるのでしょうか?
A:はい。Riftworldには制限がありません。
※Dark Consortiumの市民特性について補足
A:元の投稿で少し説明しました。
技術的に言えば、Dark Consortiumはここでは少し独特です。
Dark Consortiumの市民特性からスタートするとそれを削除することはできません。
ただしDark Matter Drawingを研究すると追加できますが、評議会の議題を使用してDark Matterのテクノロジーを入手すると、削除することはできません。
混乱を招いて申し訳ありません。
Q:起源由来のRiftは特別な、あらかじめ用意されたRiftなのでしょうか?
A:それらは特別なものとなっています。
途中で行うそれぞれの選択が最後に得られる「報酬」に影響を与えるように設計されています。
Q:すべてのRiftは異なる結果につながる分岐型ストーリーを備えて設計されていると思っていました。
しかし本文を読むと、通常のRiftには決まった結果があるというように受け取れます。どうなるのでしょうか?
A:これは言い方が悪かったです。
より具体的に説明すると、選択に基づいて変化する帝国による修正が提供されるため、各プレイスルーでわずかに異なるプレイスタイルに傾くことができます。
今回は以上とします。
他にDark Consortiumの市民特性とクローキング(遮蔽)についての質問と回答があったのですが、回答者が内容を端折りすぎていて何言ってるか私には理解不能でしたのでカットしました。
回答はいつものゲームデザイナーのAlfray Stryke氏ですが、この人、まともに答える気がないならもう黙ってるか壁にでも向かって話しててほしいです( -_-)
また、Sovereign Guardianshipの市民特性関連に延々と文句を言ってる人が何名かいてEladrinさんが毅然とあしらっていたのが印象的でした。
自分の考えと違うからと言って、開発に文句ばっかり言っても仕方ないと思うんですが…😥
感想・まとめ
以上、Stellaris 開発者日記 第321回の紹介でした。
来週Astral Planes DLCがリリースとのこと。
Steamでの10%引きは28日(日本時間)まで続くようなので、まず初動とその評判を見てから購入でもいいかもしれません。
また最後に来週の予告となっていましたが、文章を読むと明日、開発者日記がまたあるとのこと。
これ間違いではなく、来週に日記を回すとDLCとそれに付随する更新パッチのリリース前に間に合わないので前倒しで日記公開になるのだろうと思われます。
ということでまた明日、日記紹介をしたいと思いますが、ちょっと都合が悪く、明日すぐにできるかはわかりません😥
なるべく早く記事を作るようにしますのでお待ち下さい。
それでは( ✧Д✧) カッ!!