ステラリス 開発者日記 第257回 夏がやってくる…

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更新情報

2022/6/13 フォーラム内のやりとりについて更新


パラドックス社の公式フォーラムにステラリスの開発者日記 第257回が掲載されています。

今回はステラリス開発陣が毎年夏場に試みているゲームの改修テストで、今年は何にチャレンジするかという内容になっています。
具体的に夏以降に何かが確実に実装されるということではなく、あくまでも夏にやってみる内容の予定紹介という位置づけです。

以下パラドックスフォーラムの内容を意訳したものとなります。
※画像等はフォーラムより引用。
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ステラリス 開発者日記 第257回 夏がやってくる…

今回の担当はStellarisゲームディレクターのEladrinさんです。

冒頭のあいさつ

こんにちは。

これを書いている間も開発チームはVer3.4.4パッチの作業に取り組んでいます。
来週の開発日記でそのパッチノートのリストが公開できるはずです。
本日はあまり具体的でないことについていくつか説明します。

私たちはしばしば夏の間には自由な時間を得て、思いつくままにさまざまなシステムの実験に取り組みます。
以前はリソイド種の特性(種族パックの作り方を大きく変えました)や、工業地区に対する最初の試みが行われました。
それらは多くの場合においてうまくいかなかったり、実際に使えるものになるまでに多くの反復作業が必要だったりしますが、それはそれで良いことです。
そういったチャレンジは意図的により低い作業圧力下での実験としてフレーム化されています。

今回は夏が終わった後で何がうまくいって何がうまくいかなかったかをレビューするのではなく、私たちがこの夏に実験しようとしているシステムのいくつかをプレビューしてみたいと思います。
しかしこれらの実験はうまくいくかもしれませんし、いかないかもしれません。

これらの内容は保証されませんし、たとえうまくいったとしても私はリリースのスケジュールは教えません!

遺物のバランス

Iggyは遺跡の調査を依頼しそれらの遺跡へのバランスパスの提案書を作成しました。
彼自身の言葉によると…

遺物は楽しくゲームを変えることを目的としています。
それらはプレイヤー帝国の進路を変えることができる強力でユニークなアイテムであるはずです。
ただし問題なのはそれらがすべて同じではないということです。
ですので将来のアップデートで少なくとも遺物間のギャップを少し狭めたいと考えています。私は主に遺物を3つのセットに分けました。

  • イベントベースのものはニッチで半強力な効果で良いと思います。それらの例としてOmnicodexとBlade of the Huntressを考えてみてください。
  • 先駆者の遺物はすべての帝国にとって強力で有用なものでなければなりません。Javorian Poxが平和主義者にとって最上位層のものであるとか、Psionic Archiveが機械帝国にとって最高の遺物になることが約束されているわけではありません。
    しかし、それらは少なくともきちんとした効果をもたらすでしょう。
  • 危機を打ち負かしたことで得られる危機の遺物は、ちょっとした勝利の喜びを与えてくれるはずです。
    あなたは勝ったのです!それなのにたった30の社会研究値を与えるべきではありません。

これらを念頭に置き、私はすべての遺物を見、必要であればそれらを再配列することを試みるつもりです。
たくさんのバフ(強化)といくつかのナーフ(弱化)があるでしょうが、うまくいけばそれらはよりやりがいを感じるものになるでしょう!

夏以降、開発日記を再開する際にこれらの変更リストを掲載してフィードバックを受け付けることになると思います。

アクセシビリティの改善

@MonzUnはStellarisのアクセシビリティ・オプションを改善するための作業を主導しています。
私たちが検討しているのはマウスのサイドボタンの機能追加、イベントの合成音声、拡大・縮小のためのホットキーなどの機能です。

また彼の提案により、私たちのうち何人かはさまざまな色覚異常をシミュレートするために、さまざまなカラーリシェーダーをアクティブにしてゲームをプレイし、最悪の問題とその解決策を見つける手助けをしています。

もしあなたがStellarisをプレイしているときに、提案やアクセシビリティの問題などがあればぜひ教えてください。

伝統

Ver3.1 “Lem”アップデートで導入した、伝統を帝国が選択することの柔軟性を踏まえた上で@Alfray Strykeは新しい伝統のツリーを導入する試みを計画しています。

この実験では様々なトリガーの背後にある伝統のツリーがゲームにどのような影響を与えるかを調べています。
アセンションパークやオリジンによりロックされた伝統ツリーを導入するアイデアも提案されており、これらがどのように繋がっていくのかに興味があります。

コード鉱山の奥深く

@Caligula Caesarはマルチスレッドの利用を拡大できる場所を探しており、後期のゲームに特に注目し、計算方法の改造を実験しています。

艦隊戦のバランス

一方、私が計画している実験は主に艦隊戦に関するものです。

私が楽しみにしているものは以下の通りです:

  • 駆逐艦と巡洋艦にゲーム終盤における役割を与え、混成艦隊に対してインセンティブを与える。
  • 艦隊戦の長さを増加しアルファストライク(初期攻撃)の優位性を減らす。
  • 既存のカウンター、トラッキング、回避、精度の仕組みを実験する。
    • これは小型兵器に役割を提供することになるかもしれません。
  • 戦闘コンピューターによって割り当てられた役割に基づき、船の挙動を改善する。
    • そうです空母戦艦さん、あなたがポイントディフェンスレーザーを持っていて、それをとても誇りに思っていることは知っています。だからといって、それを使うために乱戦に突入してはいけません。

これらは現時点では漠然とした実験であり、まだ短期では実を結ばない可能性が高いです。

追加の実績

私たちのアーティストはオーバーロードの実績をとても楽しんでいたので、私たちを追い詰め、種族パックにいくつかを追加するように要求してきました。

これらは本当の意味での実験とは異なりますが、何をするのかを理解しそれを実装した時点で公開されます。
ここではプレビューとしていくつかを紹介します。

そして、The Darkest Timelineと名付けられたこの1枚です。

次はなにか?

これらの事例は包括的なものではなく、ここにリストされていない他の多くの作業があります(前述の諜報活動の改善など) 。

先に述べたように来週はVer3.4.4のパッチノートの紹介です。
その後、夏の間は開発日記はお休みとさせていただきます。

それでは、また来週!


以上

フォーラム内のやり取り(Q&A)

フォーラム内のやり取りで気になったものを紹介(全てを紹介するものではありません)。

Q:ゲームの既存のコンテンツについて今後も更新があると考えてよいのか?

A:もちろんです。


Q:夏の間開発日記が更新されないとの事だが、それでもまだなお開発チームは今後もステラリスの開発を続けるのか?

A:多くのスタッフは7月いっぱいは休暇であるが、そうでない場合は夏場を実験に費やす。
私たちはまだステラリスの開発を続けており、今後うまく行くかどうかはまだわからないプロジェクトに取り組んでいる。


今回はあまりめぼしい内容が出てきていませんでした。以上とします。

感想・まとめ

以上、Stellaris 開発者日記 第257回の紹介でした。

夏の間に計画されている作業内容についてでした。
これらがすぐに実装される訳では無いし、テストしてみてお蔵入りになる可能性はありますが、ゲームの改良自体はまだまだ続いていく雰囲気は感じ取れるので、今後もStellarisはますます発展しそうですね。

文中に出てきた色覚異常については、これまでこのサイトでもいくつかModを紹介してきましたが、これが公式でゲーム全般に適用されるとしたらとても良いことだと思いました🙂
困っている多くの人が助かるでしょうし、パラド側としてもゲームをプレイする人が増えるならお互いのためになる良いことだと思いました。

さて来週はパッチノートの開発日記が紹介され、その後はしばらくお休みとのことです。
おそらく早くても8月までは日記は無いと思われます。