ステラリス 開発者日記 第251回 すべての道はデネブIIbに通ず

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更新情報

2022/4/28 フォーラム内のやり取りを追記


パラドックス社の公式フォーラムにステラリスの開発者日記 第251回が掲載されています。

今回は新DLC Overlordで導入される要素、ハイパーリレーに関する内容です。

以下パラドックスフォーラムの内容を意訳したものとなります。
※画像等はフォーラムより引用。
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ステラリス 開発者日記 第251回 すべての道はデネブIIbに通ず

今回の担当はステラリスのゲームディレクター、Eladrinさんです。

冒頭のあいさつ

こんにちは!

先週の開発日記では、オービタルリング、クアンタムカタパルト、およびスコラリウムについて調べました。
今日はゲームに大きな影響を与える別の構造物、Hyper Relay(ハイパー・リレー)を見ていきましょう。
それからCepheusアップデートとOverlord DLCで起こる他の変化を見て、私達のチームのNivariasが昨日明らかにした別のオリジン(起源)に触れて締めくくります。

すべてのプレビューと同様、数字やテキストなどは最終版ではなく変更されることがあります。

ハイパー・リレー

ずいぶん前のことですが、開発日記#243でハイパーリレーのコンセプトアートを紹介しました。それは凹凸のあるデザインであり、またゲームの流れを変えるものだとお話ししました。
今こそその全貌を明らかにするときです。
ハイパー・リレーは、Hyperlane Breach Points(ハイパーリレーブリーチポイント)のテクノロジーとRare Crystal(リレー・クリスタル)へのアクセスを必要とする、希少なTier 2のテクノロジーです。
別の帝国で使われているハイパーリレーが機能する様子を観測できれば、このテクノロジーが頻繁に出現するようになり、銀河系に気持ちよく広がっていくでしょう。

ハイパーリレーはゲートウェイと同様、星系の重力圏外に建設船によって建設することができます。
ハイパーリレーは単体では役に立ちませんが、隣接する星系にハイパーリレーを設置すると移動速度が劇的に向上します。
亜光速で各星系を移動する必要がなくなり、短時間の起動でリレーからリレーへジャンプできるようになるのです。
ただし、どちらのリレー端点も敵対する帝国に支配されていない場合に限ります。

隣接する星系にある2つのリレーがリンクされると、それらの星系を結ぶハイパーレーンが太く表示され、それらに沿って移動する宇宙船はバイパスを使用しているため、ルートを青でプロットして表示します。

ハイパーリレーは自分の宙域にも、臣下の宙域にも建設することができます。
便利なことに、銀河マップから直接リレーを構築することも可能です。


帝国の首都がハイパーリレーネットワークに接続されている場合は、いくつかのネットワーク勅令を使用してネットワークを通じた追加効果を付与することができます。
これらはハイパーリレーに戦略的資源の維持コストが追加され、あなたの首都に接続されているすべてのコロニーに影響を与えます。

ゲシュタルト意識には、ネットワーク・アメニティの改造版があります。

スペシャリスト家臣はそれぞれ、Tire1で利用可能なネットワーク効果を持っており、それは君主のハイパーリレーネットワークと連続的な鎖で彼らの首都とを接続する場合にアクティブとなります。

ご想像のとおり、拡張されたハイパーリレーネットワークはまだ包括的なゲートウェイシステムが構築されていない間、ゲーム中の移動をはるかに高速化します。
このような移動は国境が開かれている中立的な帝国でも許可されているため、銀河系を移動し、遠方の脅威に対応することが以前よりも簡単となります。

個人的なエピソードですが、これらと新しい従属のメカニズムを内部テストした後、Dev Clash(管理人補足:パラドックスチャンネルで行ってる開発陣によるゲームプレイ配信のこと)のためにVer3.3の状況に戻すことはとても困難だと感じました。まるで銀河を爆破したくなるくらいです。

その他の変更点(ピックアップして紹介)

毎回のアップデートと同様、Cepheusアップデートでもバランスまたはゲーム品質の変更と調整が多数行われています。
ここでは興味深いと思われる変更点をいくつかご紹介します。

  • 企業侵略者との勢力イデオロギー戦争が成功すると、ターゲットとなった(または創造された)帝国に寡頭政治の権限を持たせ、商人ギルドが市民権を得るようになりました。
    これは「覇権確立」「従属」「サイオンの仲間入り」の戦争目標で「現状維持」を決議した場合にも当てはまります。
  • 法人の家臣はその君主がメガコーポでない限り、君主が共通である家臣国に支店を開設できるようになりました。
  • プレイヤー帝国のAI家臣は、AIボーナスを完全に失うのではなく、ゲームの難易度が1段階低いかのようにAIボーナスを受け取れるようになりました。
  • Parliamentary Systemの市民は、ゲームのかなり早い段階で派閥を生成できるようになりました。
  • 要件を満たしている場合は、他の帝国をカストディアンに推薦できるようになります。
  • アンビドゥンはパルサー星系で発生できなくなりました(星が次元ポータルのシールドを無効化するためです- ヘビーメタル社がよろしくとのことです…)。
  • Low Military Intelの名称はインテルが40→30に、Medium Military Intelの名称は70→60に変更されています。
    Medium Military IntelとHigh Military Intelの効果が入れ替わりました。Mediumでは船の積載を表示できるようになりました。Highでは軍用艦の位置を確認できるようになりました。
  • ゲートウェイ(およびハイパーリレー)が属国の宙域に建設できるようになりました。
  • Grasp the Voidのアセンションパークにより、FTL移動テクノロジーの出現率が増加するようになりました。

自然移住についていくつかの改善が加えられました。

  • リングワールド、ガイアワールド、ハイブワールド、マシンワールドなどの「理想的な」ワールドでは、ポップが自動的に移住先を決定する際のスコアが50%高くなりました。
    例えば新しく建設されたリングワールドに移住したがる可能性が高くなります。
    また首都惑星の指定は+10%、設立されたばかりのコロニーは+25%のスコアが加算されます。
  • 今後は自動移住先の惑星を、最低の仕事量ではなく、最高の仕事量を持つ惑星に基づいて選ぶようになります。
    彼らはまた無料の住宅をよりよく考慮するようになりました。
  • アウトライナーは移動中の失業ポップとそうでないポップを区別するようになりました。
    別の惑星に移住中の無職のポップがある惑星の場合は、黄色のブリーフケースが表示されます。
    失業を解消するために注意が必要な場合は、赤いブリーフケースが表示されます。
    惑星ビューではツールチップにポップが最も移動しそうな場所が表示されるか、移動できない理由も説明表示されます。

オーバーロードには11の新しい実績があります。
アイコンはこのような感じですが、皆さんがどう思うのか気になります。

周年記念の追加

皆さんの鋭い方の中には、Ver3.3では不可能だった帝国の旗に気づいた人もいることでしょう。その通り!アートチームは、帝国の旗のカラーパレットに新しい色を追加し…

…70以上の旗のエムブレムを用意し…

…そして45の新しい帝国の旗の背景を追加しました。

これらはすべて、5月にやってくるステラリスの周年記念日を祝うCepheusアップデートの一環として(無料)提供されます。

Slingshot to the Stars​(オリジン)

国境破壊?

Slingshot to the Stars​の起源の下で生まれた人々は、スタート時の生存可能惑星保証の1つと近隣にクォンタム・カタパルトがある事を交換した状態でスタートし、宇宙を探検したいという欲求を満たします。
彼らの未知の世界への探求意欲は、遠隔星系にスターベースを構築するための距離ペナルティを75%減らします。

来週について

来週は完全に人間のプログラマーである@Narkernsが、Cepheusアップデートで行われるAIと自動化の改良に関するアップデートについて引き継いで話します。
そして最後には第4のオリジン(起源)についても少し付け加えます。

これらの開発日記のビデオバージョンはStellaris Official YouTube Channelで公開されています。見逃さないように登録してください。そしてまだOverlordをウィッシュリストに登録していない場合はよろしくお願いします!


以上

フォーラム内のやり取り(Q&A)

フォーラム内のやり取りで気になったものを紹介(全てを紹介するものではありません)。

Q:システムとハイパーレーンの距離における影響について。

管理人注 質問者は「影響」と理解して質問をしていますが、実際に影響が出るのはペナルティの減少となるようです。

A:減少効果が働くのはペナルティです。基本的には

  • 1システムの距離=75影響
  • 2システムの距離=93影響
  • 3システムの距離=112影響
  • 4システムの距離=131影響
  • 5システムの距離=150影響

となります。


Q:クアンタムカタパルト(量子カタパルト)のオリジンは専用のユニークな星系を生み出すのか、それとも近くのランダムな中性子惑星を量子カタパルトに変更するのか?
後者の場合、2連星、3連星の星系の場合はどうなるのか?

A:近くの星系を中性子星系に変え、そこからクアンタムカタパルトを生み出します。2連星/3連星の星系についてはスキップします。


Q:ハイパーリレーは星系ごとに1つのリレーを構築する必要がありますか?あるいはハイパーレーンのエントリポイントが示す地点に構築する必要がありますか?

A:星系ごとに1つのリレーが必要です。


Q:家臣の地域でハイパーリレーを構築する場合、追加の勅令維持コストを支払う必要がありますか?またその場合、家臣の惑星はリレー勅令から利益を得るのでしょうか?

A:家臣がリレーの維持コストを払い、あなた(君主)の勅令の影響は受けません。


Q:ハイパーリレーになんらかのメンテナンスコストがかかるようにしてほしい。

A:すでにそのように設計されています。様々な勅令がアクティブになっていれば、エネルギー通貨と戦略資源を消費します。


今回は以上です。
(あまり数がありませんでした)

感想・まとめ

以上、Stellaris 開発者日記 第251回の紹介でした。

今週はややあっさり目の内容でした。
そして日記中にもありましたように、次回の無料アップデートであるCepheusアップデートは5月に行うとのこと。
となるとそれに伴ってリリースされるであろう、Overlord DLCも5月になりそうですね。
もう間もなくという感じでしょうか😊