2023/10/12 フォーラム内のやり取りを更新
パラドックス社の公式フォーラムにステラリスの開発者日記 第316回が掲載されています。
今回は以前より言及されていた、帝国のリーダーシステムの改修がテーマです。
リリース後数年を経てStellarisに公式日本語が実装されたことに伴い、管理人が翻訳した開発日記登場の用語と実際にゲーム中に登場する用語・表現が一致しない事があるかと思いますがご了承下さい。
※画像等はParadoxフォーラムより引用しています。
ステラリス 開発者日記 第316回 リーダーの統合
はじめに
皆さんこんにちは！
今日は、Ver3.10で登場する可能性が高い機能、「リーダーの統合」と呼ばれるいくつかの変更点について説明します。
Ver3.8 Gemini アップデートのリリース及びGalactic Paragons DLC以降、帝国にとってリーダーの重要性が増しているものの、まだ荒削りな部分が残っており、より良くなるゲーム体験ができるかもしれない部分が残っていました。
このリーダーの統合のまでに私達が実施している変更の中には、Galactic Paragons DLCの開発中に話したものの、さまざまな理由で却下されたもの、その時点では範囲外だったものなどもあります。そしてそれ以降に収集されたデータやコミュニティからのフィードバックに基づいた内容もあります。
では何が変わったのか？
以下の名称の一部はまだ議論中であるため、今後変更される可能性があります。特に嫌いなものはなんですか？私達に伝えてください。きっと私たちの中にも嫌いと思っている人がいる事でしょう。
提督と将軍は軍事のリーダークラスであるCommander(司令官)に統合されます。
Admiral(提督)とGeneral(将軍)はベテランクラスとして残り、次のような焦点があります。
- Admiral(提督)-艦隊と一般的な海戦に焦点を当てる
- General(将軍)-惑星の占領と静的防衛への攻撃に焦点を当てる―軍事、惑星砲撃、地上戦、スターベースなどの防衛構造を攻撃することが将軍の得意分野です
- Commissioner(総督)-惑星統治に焦点を当てる(戒厳令)
- Strategist(戦略家)-理事会、特に国防大臣のポストに焦点を当てる
旧来の総督と一部の特使の職務は、行政指導者クラスであるOfficials(役人)に統合される。
これらのベテランクラスは、
- Delegate(代議員)-連邦と銀河共同体に焦点を当てる
- Industrialist(実業家)-惑星統治(産業と開発)に焦点を当てる
- Ambassador(大使)-評議会の焦点(外交、スパイ活動、ファーストコンタクト)、特に新しい国防大臣の地位に適している
- Advisor(顧問)-評議会の焦点(経済)
これらにはご覧のように2つの評議会に焦点を当てたサブクラスが与えられますが、この2つは十分に異なる内容なので、それぞれ応じて専門化させるのが最善だと感じました。
顧問は、一部の市民ベースの評議会のポジションで活躍することが期待されています。
Scientists(科学者)は依然として3番目の科学的リーダークラスです。
ベテランクラス:
- Explorer(探検家)-測量と探索に重点を置く
- Academic(学芸員)-考古学とアノマリーに重点を置く
- Analyst(分析員)-惑星統治に焦点を置く(研究補助)
- Statistician(統計学者)-評議会、特に科学大臣の地位に焦点を当てる
先週の予告や上記の箇条書きで示唆されているように、「知事」はもはや指導者クラスではありません。
代わりに惑星やセクターは、階級に関係なく、どのリーダーによっても異なる効果で統治することができます。
例えば地域の惑星の決定ではなく、部門の責任者に司令官を置くことで、その部門全体が戒厳令下に置かれる事になります。
(その正確な影響も多少は変化するでしょう。例えば、状況が安定するまで、新たに征服された、あるいは破壊的な一連の惑星を軍に担当させることが合理的なことであることを望んでいるなど)
行政的指導者は現在の知事のほとんどの効果を持ち、リサーチ補助の効果は科学的知事に移動されます。
特定の惑星にセクター統治者を置くことで、その惑星のセクター統治者を上書き無効化することができるため、科学者が主導するセクターのフォージエキュメノポリスに産業主義者の統治者を置くことができます。
また特性自体の大きなリバランスも行っています。
その一環として、セクター全体の特性を総督に再導入することにしており(ただし現在は統治するベテランクラスに分かれています)、特性自体がセクターなのか惑星規模なのかを明確に示すことになるでしょう。
セクター全体の総督特性は、独自のローカル惑星総督がそれらをオーバーライド(上書き)する惑星には適用されないことに注意してください。
では使節は今や真のリーダーなのか？
答えは「部分的には」です。
過去に多くの使節が行ったように、1人の管理リーダーを連邦に、もう1人を銀河共同体(または帝国)に割り当てることができます。
彼らのレベルと特性は、そこに余裕あるすべての使節を詰め込むのではなく、仕事でどれだけ効果的であるかを決定し、Delegates(代議員)がこの種において最適な候補者となります。
国務長官のポストは、軍事省や科学省と並んで基礎審議会に追加されています。
この評議員は、外交、諜報、ファーストコンタクトにも一般的な影響を与えます。
統治者に加えて、赤1人、黄1人、青1人の議員。
使節は、国務大臣の官僚的な範囲を代表するものであることに変わりはなく、関係の改善と害悪化、スパイ活動のスパイネットワークの維持、ファーストコンタクトなどの 「小さな任務」を引き続き取り扱います。
リーダー上限はどうなるのか？
リーダー上限は残っていますが、それはクラスごとであり、上限を超えた場合のペナルティは、終了した特定のリーダークラスのみに影響します。
これまで一般的なリーダーの上限を増やしていた市民、伝統、その他の効果は、一般的には1つ以上の特定のクラスの上限を増やすことに変更されます。
最終的にはリーダー上限を超えた場合のペナルティの多くをリーダーの維持コストに振り向けることになるかもしれません。
ゲシュタルト意識の評議会についてはどうなるのか？
ゲシュタルト議会は現在、議員の数が多いため、早い段階で議題を通過させる上で大きな利点があります。
この格差は通常の帝国が1人の評議員を追加することで少し小さくなるでしょうし、評議会の正当性(あなたの派閥があなたの評議会にどれだけ満足しているか)も議題の進展に影響を与えています。
これらのノードは、さまざまな変更に対応するために少しだけ改造されますが、それ以外の場合は一般的に従来のよく見慣れた状態になるはずです。
詳細については開発サイクルの後半で発表する予定です。
私はMod製作者です。Mod製作に関することを教えてください
詳細はリリースノートで説明する予定ですが、リーダークラスはもはやハードコーディングされておらず、スクリプトでの変更がはるかに容易になったため、理論的には 「このリーダーは研究を行い、軍隊を指揮し、銀河評議会で我々を代表する！」 といったことができるはずです。
これで全てですか？
いいえ！
カストディアンチームの「内政ではない」議題の次は、議会の議題を可決させることにあります。
私たちの考えでは、議題はより影響力のある結果(修正効果ではなく具体的な効果)を持つべきであり、利用可能な議題の範囲は、帝国の倫理ではなく、現役議員の倫理に関連するべきだというものです。
これは早くともVer3.11 [検閲] で計画されています。
長期的には、異なる当局の評議会の間でより大きな差別化を図ることを望むかもしれません。
例えば民主主義の評議会とメガコープの評議会は互いに異なる存在だと感じるかもしれません。
来週の予定
来週は、これまで開発者日記がなかったところに大胆に踏み込んでいきます。
(現在はスタッフ会議に参加しているため、開発者からの日記への返信は遅れますが、戻ってきたらすべてのコメントに目を通すようにします。)
以上
フォーラム内のやり取り(Q&A)
Q:新しい仕組みでの評議会議員の最大数は何人になりますか?
A:現時点では、評議会の役職の最大数を増やす計画はありません。
Q:戒厳令による軍事総督は切り替え可能なものなのか、それとも単なる焦点なのでしょうか。
彼らには良い面もあると思うが、提督や将軍が惑星を統治するのは1つか2つにしたいです。
また、軍事関連のリーダー特性がすべて彼らに移されると思われますが、要塞や新兵募集のワールドの総督として彼らを配置する事についてペナルティがなければ良いと思います。
A:3つのガバナーのサブクラス(総督、実業家、分析員)すべてに、魅力的なボーナスと特性を持たせることを検討しています。
Q:役に立たないリーダークラスを改造(Mod)することは可能か？
A:リーダークラスはVer3.10においてより改造可能になるはずです。
Q:リーダーに対する新たなアプローチにより、リーダーを失うことの痛みもさらに大きくなった。
A:リーダーの維持を変更したい場合は、Stellaris\common\inline_scripts\paragon\leader_base_upkeep.txt ファイルの値を変更するだけで済みます。
今回は以上とします。
感想・まとめ
以上、Stellaris 開発者日記 第316回の紹介でした。
帝国のリーダーの内容をごっそり作り直してそれに伴って問題になっているリーダー上限および上限を超えた場合のペナルティについても修正してしまおうというのが目論見のようですね。
もっとも私はゲシュタルト意識を使うことが多いのであまり影響はなさそうですが🙂
これらは早ければ3.10で実装予定、そして今回の日記では更にその先の3.11の話まで出てきていました。
ということでこのペースを考えると2024年もちゃんとステラリスの更新はありそうですね。
いつかはステラリス2(仮称)が出るかもしれませんが、まだ当面はそういう事ではなさそうなので十分に遊んでいけそうですね🙂
来週は今まで踏み込んだことが無い分野の日記だそうです。
なんでしょうか。
私の予想(ただの無責任なカン)では惑星動物園としておきたいと思います。
あの分野はゲームリリース後特に大きくテコ入れされていないような…🤔
それでは( ✧Д✧) ｶｯ!!
