2023/1/29
開発者日記の内容が初出時から変更されている(冒頭部に動画が貼られた)のでその部分を修正しました。
フォーラム内のやり取りの箇所を更新しました。
パラドックス社の公式フォーラムにステラリスの開発者日記 第284回が掲載されています。
今回は新DLC、First Contactに含まれる起源「Broken Shackles」について掘り下げられています。
リリース後数年を経てStellarisに公式日本語が実装されたことに伴い、管理人が翻訳した開発日記登場の用語と実際にゲーム中に登場する用語・表現が一致しない事があるかと思いますがご了承下さい。
※画像等はParadoxフォーラムより引用しています。
ステラリス 開発者日記 第284回 Broken Shackles
ついに自由だ！
次のFirst Contact DLCでフィーチャーされる新しい起源の一つであるBroken Shackles(壊れた枷)を紹介できることを非常に楽しみにしています。
映像による開発者日記を御覧ください。
本プロジェクト開始当初から@Eladrinは「ユートピア」という言葉を強調していました。
First Contact DLCは見知らぬ新世界の発見と、異なる文化(そして異なる種も)が互いに影響し合い、支え合うあらゆる方法を祝福するものです。
私がDLCの起源をデザインしようとしたときに目指していたのは、この精神とトーンでした。
大胆に自由を求めて団結するボロボロの奴隷集団以上にユートピア的なものがあるでしょうか。
陰険なミナマル特殊産業によって集められたこれらの元奴隷達は、捕獲者の船をコントロールし居住可能な惑星への不時着という混乱した状況を乗り切ります。
ゲーム開始時には乗っ取った船の残骸をインフラとして利用する必要がある
この起源は(プレイヤーは技術的に不利な状況からスタートし、宇宙に大きく進出するためには懸命に努力する必要があるため)困難なものですが、多様な人口が存在するため、新しい世界を植民地化するチャンスは十分にあります。
より多くの種=よりよいパーティー
帝国が発展するにつれ、かつて住んでいた惑星を探すチャンスも出てきます。
これらの惑星に到達することは、凱旋的帰国を意味するだけでなくあなたの種族を新たな高みへと押し上げるかもしれません。
我が家に勝る所なし
しかしすべてが桃源郷というわけにはいきません。
種族が違えば視点も異なるため、プレイヤーが成長中の帝国の可能性を最大限に引き出すには様々な派閥の要求を満足させる必要があります。
双方向の物語
Broken ShacklesはStellarisの起源に関する新しいパラダイムを表しており、 Paybackの起源とともに、ストーリーパックDLC全体の1/2を占めています。
しかし優れた悪役がいない物語とは何でしょうか？
Minamar Specialized Industriesまたは「MSI」がこれに該当します。
この「慈悲深い企業」は、「発展途上な社会」がその潜在能力を最大限に発揮できるよう支援することを誇りとしています。
彼らはFTL以前の社会に新しいテクノロジーを貸し出すことで開発を始め―その融資は彼らが約束する非常に寛大な料金で提供されます。
が請求が来たときはまた別の話です。奴隷奉公はMSIの債権回収ツールの一つに過ぎません。
「啓蒙は無料ではないかもしれません。しかしMSIにおいては常にコストに見合う価値があります。」
なぜ、MSI！？
会議室のヘルメット
開発の初期には「邪悪な奴隷商人帝国」の存在感をどうするかという議論がありました。
そこで、ゲーム中のどのタイミングでも出くわすことのできる、高度な帝国を設定することにしました。つまり、あるときは自帝国の星団の近くに発生し、またあるときは銀河の彼方に出現します。
このランダムな配置はプレイスルーに甚大なな影響を与える可能性があります。
当初、Broken ShacklesとPaybackの敵役は、一般的な権威主義の奴隷商人帝国を想定していましたが、起源が形になるにつれ、その動機や性質が変化していきました。
Minamar Specialized Industriesは、わずかな報酬でテクノロジー啓発を行う善意の企業を自称しています。
宇宙に進出しようとする種の純真さを利用していると言う人もいるかもしれませんがビジネスはビジネスなのです。
いずれにせよ取締役会がモラルなどは些細な問題だと考えていても、MSIの社員は会社の方針を信じている可能性があります。
彼らの以前の資産、つまりBroken Shacklesの起源のスタート時のポップを構成する 「契約奴隷」に関して、MSIはいかなる恨みも持っていないと主張しています。
実際のところ、私たちはMSIを論理的に解釈したり対処ができない「究極の悪」 としてスタイリングすることは意図的に避けました。
Broken Shacklesの帝国から見れば、MSIは確かに感情を持つ生命体における最悪の本能を表現しているかもしれませんが、銀河の他の部分から見れば彼らは貪欲なメガコープの一人に過ぎないのです。
ステラリスにはMegacorp関連のコンテンツがあまりなく、あるとしても同名の拡張DLCの影に閉じ込められています。
「悪の企業」という図式を使うことで、MSIに独特の個性と味わいを持たせることができました。
私にとってはユートピア的な起源の完璧な引き立て役のように感じられるので、リリースが待ち遠しいです！
以上
フォーラム内のやり取り(Q&A)
Q:スタートする母星の低生息性を補う方法はありますか？スタートする惑星の仕事と建物はなんですか？
A:スタートする惑星の仕事や建物は特別なものになっています！
Q:MSIをプレイ可能帝国にする予定はありますか？
A:今のところありませんがMod製作者がリリースから5分以内に行うことを期待しています。
Q:起源はゲームスタート時にのみ挑戦的なものになるのか？
それとも、低テクノロジーな国家のスタート時を補うため、長期的に通常得られない利点を得ることができるのか？
A:起源の最大のメリットはランダムに生成された多種多様な種にあると考えています。
管理人補足 今一つストレートな回答になってなくて分かりづらいですね。(この回答を行ったStellarisゲームデザイナーのAlfray Stryke氏はこういうものの言い方をする傾向があります💦)
Q:(今回の日記で登場する)起源は通常は特別な建物から始まる市民とどの様に相互作用しますか？
A:それらの建物は取得できません。
※ゲームデザイナーのEladrinさんによる様々な意見に対する補足
Broken Shacklesの起源では、作成した種族が数種類与えられ、あなたの母星はFTL以前の文明として追加され、あなたの惑星を銀河中の他のFTL以前のポップで埋め尽くします。
初期種族リストの異常さは銀河の設定に大きく依存します。FTL前の世界の数を増やせば、かなり早い段階で(帝国の色分け用の)色が足りなくなるかもしれません。
しかしこの作品はチャレンジングというタイトルを獲得したものです。
技術的にもインフラ的にも不利な状況でスタートし、高度な帝国が存在していることを嫌い、他の友人たちは海から魚を取ってくるので、例えば砂漠の惑星での生活に全く適さない可能性も十分にあります。
しかし、すべてをまとめあげることができれば多くの利点があります。
種の多様性があれば、見つけたほぼすべてのものにコロニーを作ることができる可能性が高く、人種のるつぼである母星首都では、さまざまな視点から恩恵を受けることができるかもしれません。
Q:設定されるポップ数は決まっているのでしょうか？
つまり、原始種の数が少なければ(あるいは原始種ポップが全くなければ)、それぞれの種族のポップが多くなるのでしょうか？
マルチプレイヤーゲームで複数のプレイヤーがBroken Shacklesで始めた場合どうなりますか？
銀河の原始種の数に主要種は含まれますか？
(例えばBroken Shacklesが通常4つの原始種を生み出すとし、2人のプレイヤーがBroken Shacklesを選んだ場合、ゲームはランダムに2つの原始種とプレイできる帝国の二つの原始星を生成するのでしょうか？)
Q:あなたが持っているポップの総数は固定されており、その構成はその世界にあるものに基づいて変化します。
複数の人がBroken Shacklesでスタートした場合、そのポップはゲームスタートの母集団の有効なターゲットとしてカウントされます。
またゲシュタルト意識以外のFTL前文明で、「特別な惑星条件」を持たないものを検索します。
Q:特定の種がBroken Shacklesの一部であることを確認する方法はありますか？
たとえばそこに人類の奴隷が欲しい場合はどうするのでしょう？
A:人類が完全にBroken Shacklesの一部になるようにしたい場合は、人類としてプレイする必要があります。
さて人類はFTL以前の社会として登場できるので、とりあえず登場するかもしれませんがUNEやCOM、あるいは他の亜種の人類が登場する場合は、人類を主要種にして無理やり登場させない限り、登場しないでしょう。
Q:Broken Shackles は Corporateタイプの帝国と互換性がありますか？
A:あります。
他にもあったのですが、まともに回答がなされていないものも多かったので、今回は以上で締めたいと思います。
感想・まとめ
以上、Stellaris 開発者日記 第284回の紹介でした。
ファーストコンタクトDLCに登場する起源の一つBroken Shacklesと、それに関わるMSI(Minamar Specialized Industries)についての紹介でした。
文中でも出てきましたが、たしかにMegacorp関連の拡張内容はMegacorp DLCでほぼ事足りているような状況で他の拡張でもあまりプッシュされてないような気がします。
それをMSIでテコ入れしようという狙いはMegacorpという仕組みが好きな方にとって魅力的な内容だと思います。
ただ、コンテンツを追加料金で買ういちプレイヤーとしては、特定のDLCでバニラ版には無い内容を追加したのであれば追加内容に基づくものはそのDLCだけ買えば楽しめるようにして欲しいとも思います。
理想はMegacorpをアップデートして内容追加してくれれば更に追加の支出が要らなくて良いんですが、パラドックス社も商売なのでそうはいかないんでしょうね。
それでは( ✧Д✧) ｶｯ!!
